【地域別】ドローン条例と飛行可否まとめ:東京都23区/神奈川/大阪/福岡

最終更新:2025-09-28

このページは、地域別のドローン飛行可否を実務目線でサクッと把握するためのまとめです。まずは全国共通のルールを押さえ、そのうえで東京都23区/神奈川/大阪/福岡の順に「公園/港湾/イベント上空」等の扱いを整理します。


目次

  1. 全国共通の前提(航空法・小型無人機等飛行禁止法・DID)
  2. 東京都23区のポイント
  3. 神奈川県のポイント
  4. 大阪府・大阪市のポイント
  5. 福岡県のポイント
  6. 管理者への問い合わせテンプレ
  7. よくある質問(FAQ)

1. 全国共通の前提(航空法・小型無人機等飛行禁止法・DID)

  • 航空法:総重量100g以上は「無人航空機」。DID上空/空港周辺/150m以上/緊急用務空域等は許可・承認が必要(DIPSで申請)。最新の注意喚起も必ず確認を。
    根拠:国交省「無人航空機(ドローン等)の飛行ルール」「飛行禁止空域と方法」「対象となる機体」「許可・承認手続」。
  • 小型無人機等飛行禁止法:重量に関係なく、重要施設や対象空港等の周辺おおむね300mなどは飛行禁止。対象区域で飛行する際は事前通報が必要な場合あり。
    根拠:警察庁「小型無人機等飛行禁止法」総合案内と通報手続。
  • DID(人口集中地区)の確認:国土地理院「地理院地図」やjSTAT MAPで最新データを参照。
    根拠:国土地理院「地理院地図」「DID案内」、国交省「飛行禁止空域と方法」内の案内。

2. 東京都23区のポイント

(1)都立公園:原則禁止

都立公園はドローン飛行を禁止(ラジコン含む)。公園利用者の安全配慮を理由とした明記あり。

(2)港湾・水域:申請により可(ケース別)

東京港の港湾施設/港湾区域で飛行する場合は、東京都港湾局の運用方針に従い、事前の確認・申請が必要。資料・手続きの公開あり。

(3)空港・重要施設周辺:重量不問で禁止

羽田空港等の対象空港や重要施設周辺は、小型無人機等飛行禁止法飛行禁止

(4)区立公園・施設:

区ごとに規則・要綱が異なるため、各区の公園管理者ページで最新情報を確認の上、必要なら事前相談を。

カテゴリ可否の目安ポイント
都立公園✕(禁止)公式Q&Aに明記。
港湾施設・港湾区域△(申請制)港湾局の要件・書式に従う。
空港・重要施設周辺✕(禁止)小型無人機等飛行禁止法の対象。

3. 神奈川県のポイント

(1)県立都市公園:原則不可(自粛要請)

神奈川県は県立都市公園内でのドローン利用はご遠慮くださいと明示。条例の禁止行為規定も合わせて案内。

(2)市町村公園・海岸・港湾:

市町村・港湾・海岸は管理者が異なります。各管理者の利用ルールと手続を事前確認しましょう。


4. 大阪府・大阪市のポイント

(1)府営公園の運動施設:貸出で可のケースあり

大阪府は、府営公園の運動施設を目的外利用(講習等)で貸出可とする案内を公開。希望公園の管理事務所へ要相談。

(2)大阪・夢洲(万博)周辺の時限的規制

大阪府警は万博準備・開催期間中、夢洲および周囲おおむね1,000mの上空について小型無人機等の飛行禁止を周知(期間・通報要件の案内あり)。

(3)大阪市の公園・淀川の河川敷

大阪市の公園は条例・管理規則で原則不可の運用が一般的。淀川河川敷も管理者が危険・迷惑行為として原則禁止の方針を公表しています(飛行可否は必ず現行の管理者ページで確認)。


5. 福岡県のポイント

(1)県営都市公園:条例に基づく規制あり(手続要確認)

福岡県は県営都市公園上空の無人航空機の飛行は条例による規制がある旨を明示し、手続の案内を提供。

(2)市の公園・漁港・海岸等

市区や漁港等も管理者が異なり、許可・届出が必要なケースがあります。まずは各管理者に確認を。


6. 管理者への問い合わせテンプレ

件名:ドローン飛行可否の確認(◯◯公園/◯◯港湾区域/◯◯河川敷)

◯◯管理者様
お世話になっております。下記内容でのドローン飛行の可否と、必要手続きの有無をご教示ください。

1)予定日時:YYYY/MM/DD(HH:MM〜HH:MM)
2)場所:〒/緯度経度(地図URL)
3)機体:総重量◯g、技適◯◯、バッテリー本数◯
4)飛行方法:目視内・日中/高度◯m以下/離発着位置の安全確保あり
5)目的:◯◯(撮影/講習/点検 等)
6)第三者上空を飛行しない・観客上空で飛行しない・立入管理を実施
7)保険:個人賠償(対人対物)加入済
8)その他:必要な許可・届出(例:港湾局/警察庁通報 等)があればご案内ください

差し支えなければ、可否と手続き、注意事項をご教示ください。
何卒よろしくお願いいたします。

7. よくある質問(FAQ)

Q. 100g未満ならどこでも飛ばせますか?

いいえ。航空法の許可・承認対象ではないだけで、小型無人機等飛行禁止法公園・港湾等の管理ルールは別途適用されます。

Q. DIDの確認はどこでできますか?

国土地理院の地理院地図やjSTAT MAPで確認できます。

Q. 東京都の公園は本当に全部ダメ?

都立公園は公式に「禁止」が明示されています。区立公園は各区の方針を必ずご確認ください。

Q. 大阪はどこなら練習できますか?

府営公園の運動施設を貸出して講習・訓練に利用できる事例があります。各公園の管理事務所に要確認。

Q. イベント会場や花火大会の上空は?

催し場所上空は特定飛行に該当し、承認等が必要。無断飛行は厳禁です。


参考:航空法(国交省の飛行ルール・禁止空域・DIPS)、小型無人機等飛行禁止法(警察庁)、地理院地図(DID・空域レイヤ)、東京都建設局(都立公園ドローン禁止)、東京都港湾局(港湾での手続)、大阪府(府営公園での運動施設貸出)、福岡県(県営都市公園の規制案内)。本文の脚注リンクよりご確認ください。

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